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バブルは崩壊しました。
バブル経済崩壊の発端は九○年一月でした。
それまでの常識では「半値八掛け三割引き以下にはならない」とされていた市場の経験数値を吹き飛ばす、株式の大暴落にはじまり、資産価格の大崩落とともに、崩壊の運命をたどったわけです。
地価の急激な下落で銀行による過剰融資は大手流通、建設、不動産をはじめ、バブル時に本社ビルを建てた企業などに大量の不良資産を発生させました。
金融機関はバブル経済による地価暴騰を背景に、土地担保さえあれば無理矢理にでもその結果、バブルが崩壊した時に某信託銀行は大量の不良債権を抱えるにいたり、もう昔日の面影はない体たらくの銀行に成り下がっています。
都心で地上げされた地主は、売却代金でバブル億ションをお金に糸目をつけずに買う、するとさらに高級住宅地の価格が暴騰し、その連鎖で周辺の地価が上がり、ついに地価暴騰は全国の主要都市にまで波及しました。
かつての銀行には、融資先を分析する審査部という組織があり、「審査のプロ」がたくさんいましたが、バブル時には「審査のプロの話を聞いていたら融資できない」とか「審査部はもっと営業に協力すべきだ。
どうやって給料をもらっていると思っているんだ」とかいう本末転倒の議論が銀行のなかで優勢になり、プロは営業の邪魔として閑職に追放されました。
いま日本の銀行が企業を審査する能力のないことは周知の事実ですが、実は根本的な原因はここにあるのです。
つまり、この時から銀行は「事業や企業を審査して融資する」機能を失い、「担保があるから融資する」営業に変わっているのです。
第二次世界大戦のミッドウェー海戦で日本軍は司令官の判断ミス等でベテランパイロットを大量に犬死にさせてしまい、以降、訓練不足の未熟なパイロットで戦わざるを得なくなり、最後は特攻隊を組織して有為な若者をどんどん死なせてしまいました。
まったくこれと同じことを銀行は繰り返したのです。
少し話がそれたので戻します。
バブル崩壊で地価が下がったため、融資先への債権はあっというまに不良化し、銀行経営を圧迫していきました。
実際には、地価の下落はまったく止まりませんでした。
東京圏の平均地価で見ると、バブル崩壊後の九二年から一四年間下落し続けています。
東京都の商業地の地価はピーク時の二割、住宅地で四割にまで下落しました。
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